“That’s no good”と”That’s not good”は「それは良くない」という似たような表現ですが、微妙な違いがあります。
notかnoかの違いしかないように見えますが、この1語で意味は変わってきますので、一緒に見ていきましょう。
文法的に考えると??
“That’s no good”: このフレーズでは「no」を使って名詞「good」を直接否定しています。
ここでは、「good」は名詞として使われています。その名詞を否定するために「no」が使われているのです。
対して、“That’s not good”: こちらのフレーズでは、「not」を使って形容詞「good」を否定しています。
ここでは、「good」は形容詞として使われています。
つまり、“That’s no good”で「goodがない」という意味合いになり、“That’s not good”では「goodではない」という意味になります。
では、どんな場面やニュアンスでそれぞれが使われるのか見ていきましょう。
どんな場面で使う?
ニュアンス
では、それぞれのニュアンスを見ていきましょう。”That’s no good”は、「goodがない」という意味なので、
“That’s not good”に比べてより強い否定的な意味を持ち、「何かが全く良くない」、または「受け入れられない」という意味合いを持ちます。
より感情的な反応やショックを表現するために使われることが多いですね。
一方で、”That’s not good”は、問題や懸念をより冷静に、または客観的に表現する場合に使われることが多いです。
より穏やかな否定のニュアンスを含み、何かが理想的でないか、または期待されていないことを示します。
ただし、「goodではない」ということからも、分かるように必ずしも非常に悪いというわけではありません。
フォーマルとインフォーマル
まず、どちらのフレーズも比較的インフォーマルな状況で使用される傾向があります。
しかし、”That’s not good”は場合によってはややフォーマルな状況での使用も可能です。
最後に
どちらのフレーズも、話す人の意図や聞き手との関係によって異なる伝わり方をすることがあります。細かな違いですが、文法的な知識を得ることによってニュアンスの差を理解することができるでしょう。